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もう先週のことになるが、スター・ウォーズ トリロジーが発売になった。 今さら、まっさきに映画本編を観る、という気分でもないので、ここはやはり特典ディスクから観る。 …とその前に、「ジェダイの復讐(帰還)」の差し替えられたという場面だけ、気になって観てみる。 アナキン・スカイウォーカーのシーンをヘイデン・クリステンセンで差し替えたというのだが…。 さすがにマスクをとったシーンはそのままでしたね(当たり前か)。 差し替えられたのは、最後に故人のジェダイがイメージで現れる場面。 やっぱり若すぎないか? オビワンとバランスがとれていなくて変。 そこまでして差し替えたかったのだろうか。 ところが、特典ディスクに収められているその場面は旧バージョンを使っていた。(笑) さて、別ディスクになっている特典映像は、240分くらいあるようだ。 いつも思うのだが、DVDになって特典映像が充実したのは良いが、その特典映像がいったいどれくらいの長さがあるのかよくわからないことが多い。 再生を始めたら長くてはまる、ということが多々ある。 DVDメニューをもう少し工夫して欲しいものだ。 やはり気になるのは、メイキング系、インタビュー系の特典映像。 (『スター・ウォーズ』誕生の苦闘を描くドキュメンタリー『夢の帝国』 の部分。) 観て思ったことは、最初に作られた三部作はかなりアナログに作られているということ。 CGを否定するつもりはない。 が、やはり着ぐるみやパペットのロボットやモンスターなどの動きは、CGのように自由に動きまわるわけにはいかない。 が、やはり人間が入って演じている、という要素は決して無視できないと思う。 じゃがいもが星として飛んでいる、というのは有名な話だが、物があってそれを撮るという特撮の世界だ。 CGほど自由な表現はできないが、やはりCGにかなわない何かがあると思う。 だから、最初に作られた三部作はやはり面白い。 「ロード・オブ・ザ・リング」の監督ピーター・ジャクソンのインタビューも収録されていた。 「スター・ウォーズ」も「指輪物語」も新たな神話の創造という点で類似していることに気がついた。 公開時期が重なったことから「ロード・オブ・ザ・リング」と「ハリー・ポッター」シリーズが同じ英国生まれのファンタジーとして比べられることがある。 (いったいどこをどう比べるのか?) 一方、「ハリー・ポッター」シリーズと「スター・ウォーズ」をちょっとした類似性から比べたがる傾向もあったりするのだが、 実は「スター・ウォーズ」と「ロード・オブ・ザ・リング」を比べた方が素直なのではないかと思ったりした。 「スター・ウォーズ」の設定で、ルーク・スカイウォーカーを小人族として設定する案もあったという話を聞くとますますそう思う。 「ハリー・ポッター」の話題が出ていたのでついでに。 「ハリー・ポッター」シリーズでフリットウィック先生を演じているワーウィック・デイヴィスのデビュー作が「ジェダイの復讐(帰還)」だ。 元々、R2-D2も演じていたケニー・ベイカーが演じるはずだったイウォーク役の、代理だったらしい。 今回の特典ディスクでは、映画では素顔の見えない人達のインタビューがふんだんに入っている。 R2-D2もC-3POも中に人が入っている。 いろいろ苦労があったようだ。 「ジェダイの復讐(帰還)」では、ハン・ソロが生き返らない案もあったとか、興味深い話が満載だった。 もちろん、マニアはとっくに知っていることばかりなのだろうが…。 |
マコーレー・カルキン君、最近上向きの活躍の様子が聞こえてきたのに、大麻所持で起訴とは、なんと言ったらいいのやら…。 そんなカルキン君がHome Alone シリーズとは全く違う悪役に挑戦したのがこの「危険な遊び」。 今やスターのイライジャ・ウッドと共演している。 二人とも子役としては抜群に上手い。 この二人の子役が、善と悪を演じる。 子供でなければありふれた題材なのかもしれない。 が、これはうまく料理すればとても良い映画になったはずなのに、いま一つ。 なんとも後味の悪い映画になってしまった。 イライジャ・ウッドが演じる善(…というかただの普通の子供だが)のマークが、母親を亡くしたところで物語は始まる。 観る側からするとマークの心情は理解しやすい。 一方、カルキン君演じるのが悪のヘンリー。 ヘンリーがなぜそんなに悪い子(ただし大人の前ではいい子)になってしまったのか、それがすぐにはわからない。 なんとなくは想像できるのだが、なぜだろう、と思って見ていると、終盤近くなりそれがはっきりする。 ヘンリーは死んだ弟のおもちゃを自分の隠れ家に隠していた。 母親がそれを見つけ問いつめられたとき「僕のおもちゃだった」と切り返す。 ありきたりだが、彼は母親の愛情に飢えていたのだ。 ところが当の母親の方はそれをどれだけ理解していたのだか…。 疑いをもった母親は、ヘンリーに単刀直入に聞く。 「弟を殺したのか」と…。 たとえそれが事実だったとしても、もう少し遠回しな聞き方はないものだろうか。 結局ヘンリーは最後まで母の愛を取り戻すことはできない。 報いを受けた、と言えばそれまでだが、あまりに救いがない。 一方のマークと母親の方はどうだろうか、というと、やはり彼らにも救いがないように思う。 結局、お互いの傷をなめあっただけ。 やりきれない思いが残る。 マークが閉じ込められるシチュエーションを作り出すためとはいえ、ヘンリーに対してはさみをふるう、というのはやりすぎ。 邪悪な相手には邪悪になれるというのだろうか。 その辺の終盤のまとめ方がやや強引。 ラストの前にもう一ひねりあっても良かったように思う。 |
とっくに感想を書いていたと思っていたのだが忘れていたらしい。 8月に放映していた。 それまで、観る機会をことごとく逃していた。 歌を聴いているだけで楽しそうなので、機会があれば、と思っていたのだが、一方、これは見逃せないというタイプの映画でもない。 予想通りというか何というか、かる〜いノリのコメディだった。 ストーリーはあるものの、ポピュラー歌手が修道院に入る、というシチュエーションを作り出すためのこじつけにすぎない。 修道院に入れて修道女たちのコーラス隊が出来てしまえば、後は、どうハッピー・エンドにもっていくかだけの流れである。 話に飛躍もあり、もうちょっとどうにかなんとかならなかった、とは思うのだが、そこは目をつぶるのだろう。 堅物の修道院長役のマギー・スミスがいい味を出している。 ここまで堅物で真面目な役も珍しいかもしれないが、ピタリとはまる演技を見せるのは凄い。 賛美歌のポップ化、ポップ・ソングのゴスペル風味付けが面白い。 歌がこの映画の最大の見せ場であり、逆にいえばそれしかないとも言えるのだが。 にわか修道女に扮して歌をリードするウーピー・ゴールドバーグについては、言うことはないだろう。 |
Movie Plusで放映していた。 太陽と月に背いてのアニエスカ・ホランド監督。 「ハリー・ポッター」シリーズでマクゴナガル先生を演じているマギー・スミスが家政婦役(融通のきかない年配婦人といった役柄が多いが上手い)で出演、同じく「ハリー・ポッター」シリーズで美術を担当しているスチュアート・クレイグがこの映画でも美術を担当。 英国の雰囲気をたっぷり味わえる映像に仕上がっている。 庭が再生していく様子を四季を織り交ぜ美しく描いている、これだけでこの映画を観た目的は達せられた。 原作はバーネット作の児童文学。 児童文学を読む世代に翻訳を読んだ。 児童向けにはしょってあるものだったかもしれないが、その時は、英国の知識も乏しく英国情緒あふれる秘密の庭を想像できていたかというと、そうではなかったかもしれない。 その後、さすがに知識がついてきたので、原作がイメージするところの庭を想像できるようになったが、うあはり、映像で観られることは素晴らしい。 キャスティングも良かった。 せむしのおじさまがちょっと格好良すぎるように思うが…。 今回観ていて気がついたのが、非常に「アルプスの少女ハイジ」と似ている部分があるということ。 児童文学につきもののプロットということか…。 物語の舞台が、アルプスか英国かの違いなのだが、どちらも舞台の美しさそのものが物語に加え魅力になっている。 邦題の「秘密の花園」はこれで有名になってしまっているので変えようがないだろうし、これはこれで構わないのだが、字幕がすべて garden=花園 になっているのはひっかかった。 閉ざされた庭を見つけた時には「花園」ではなかったのだから…。 英語(原書)で読んでみようか、という気になった。
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