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Movie Plusで放映していた。 太陽と月に背いてのアニエスカ・ホランド監督。 「ハリー・ポッター」シリーズでマクゴナガル先生を演じているマギー・スミスが家政婦役(融通のきかない年配婦人といった役柄が多いが上手い)で出演、同じく「ハリー・ポッター」シリーズで美術を担当しているスチュアート・クレイグがこの映画でも美術を担当。 英国の雰囲気をたっぷり味わえる映像に仕上がっている。 庭が再生していく様子を四季を織り交ぜ美しく描いている、これだけでこの映画を観た目的は達せられた。

原作はバーネット作の児童文学。 児童文学を読む世代に翻訳を読んだ。 児童向けにはしょってあるものだったかもしれないが、その時は、英国の知識も乏しく英国情緒あふれる秘密の庭を想像できていたかというと、そうではなかったかもしれない。 その後、さすがに知識がついてきたので、原作がイメージするところの庭を想像できるようになったが、うあはり、映像で観られることは素晴らしい。

キャスティングも良かった。 せむしのおじさまがちょっと格好良すぎるように思うが…。 今回観ていて気がついたのが、非常に「アルプスの少女ハイジ」と似ている部分があるということ。 児童文学につきもののプロットということか…。 物語の舞台が、アルプスか英国かの違いなのだが、どちらも舞台の美しさそのものが物語に加え魅力になっている。

邦題の「秘密の花園」はこれで有名になってしまっているので変えようがないだろうし、これはこれで構わないのだが、字幕がすべて garden=花園 になっているのはひっかかった。 閉ざされた庭を見つけた時には「花園」ではなかったのだから…。

英語(原書)で読んでみようか、という気になった。

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