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パヴァロッティ氏の訃報のニュース。 真っ先に思ったこと:もう私は生で三大テノールを聴くことは出来ないのか...。 こんなことなら無理をしてても、前回の来日の時(ついこの間ではないか)に行くべきだったか。 しかしとてもじゃないがおいそれと手の出るお値段ではなかったと記憶している。

三大テノールを知ったのは、1990年イタリアFIFAワールドカップ決勝前夜のカラカラ浴場でコンサートの映像を見てから。 すぐさま虜になったわけではないが、彼らのスター性は心のどこかに刻み込まれたらしい。 それから、ボツリボツリと彼らのCDを買ったり、テレビで放映があれば映像で拝んだり...。

パヴァロッティは“キング・オブ・ハイC”と言われるくらい高音を伸びやかに出すテノール歌手。 とても明るい音だ。 ポツリポツリと買ったCDのうちの一枚が、パヴァロッティの歌うイタリア民謡集。 青い明るいイタリアの空が思い浮かぶような感じ。

2006年のトリノオリンピックの開会式で『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」を歌うパヴァロッティをテレビで見た。 これが、彼の人生最後のステージとなったそうだが、誰がそんなことを思って観ていただろうか。 その後、入院したというニュースは耳にしたが、まさか...71歳で...早過ぎる。

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ある時、フッと頭の中に浮かんだメロディ。 とてもよく知っている。 いったい何だったけ?

思い出すのにそうは時間はかからなかった。 それは、ベートーヴェンのピアノソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」の第一楽章。

頭の中を回り出したらしばらく止まらない。 頭の中で奏でているだけでつまらない。 …と思って iPod の中を探したが入れていない。 クラシック曲はエンコーディングのレベルを選ぶのが難しい。 なので、後回しになっていたようだ。 CDはいっぱいもっていたはず。 なぜならば、去年バカ買いしたから。 しかし、注文してから届くまでに熱が冷めてしまったのかあまりにも忙しくて後回しになったままになってしまったのか、最後に買ったゼルキンとブレンデルのCDは封も切っていなかった。<おぃ!

改めて聴いてみる。 私が、愛して止まない音の世界がそこにはあった。

残念ながら、この「悲愴」をスラスラ弾ける腕は持っていない。 練習しないだけとも言える。 それでもベートーヴェンのソナタはわりと得意な方なのだ。 モーツァルトのソナタは何度弾いても、先生(むか〜し昔習っていた頃)に OK をもらえなかった。 が、ベートーヴェンになると数回で OK が出る。 もっと弾いていても(練習を重ねても)いいのに、な〜んていつも思っていた(苦笑)。

最近は専ら聴く専門。 ブレンデルの演奏がなかなかいい感じ。 今度全部聴き比べてみよう...。

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ここ数日のヘビーローテションが、実は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「悲愴」だったりする。
自分でスラスラ弾ければいいのだが、情けないことに、スローな第2楽章をつっかえつっかえ練習しているというレベル。


「悲愴」が聴きたくなって誰のバージョンを持っているかと探してみたら、バックハウスとグルダのを持っていた。
あくまでも今の心境に照らし合わせた個人的な好みとしてだが、どちらも100%ピンとこない。
どちらかといえば、グルダかな…。
ケンプ、ルービンシュタイン、ポリーニと“バカ”買いに走る。
ケンプもルービンシュタインもちょっと優しすぎるかな…、“Roll Over”されちゃうって感じ。
もちろんそれも一つの味で、ピアニストのそれぞれの“らしさ”は出ている。
ポリーニ…やっぱりこの“大理石な感じ”好きだな…。
それでも100%ピンとこない。
ゼルキンとブレンデルのを追加で注文してしまった。


常々思っていることだが、ベートーヴェンの書くメロディにはハッとさせられるほど優しく美しい旋律がある。
そのハッとさせられる瞬間が好きだ。
何度聴いてもその瞬間ハッとさせられる…ハッとさせてくれるような演奏が好きだ。

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クリスマスにはこんな楽しい音楽がいいのではないかと思う。
サン=サーンスの「動物の謝肉祭」というと、チェロの小品「白鳥が」有名なのではないかと思う。
しかし、それだけではもったいない。
この謝肉祭に登場する動物たちはちょっと変わっている。
「亀」とか「象」とか「らば」とかはともかく「化石」、そしてなかでも究極は「ピアニスト」だろう。
この「ピアニスト」が最高に面白い。
最初は下手に始まる音階からだんだんと…。
それを、画像のアルバムではアルゲリッチが弾いている!
にぎやかなジャケットが楽しいのだが、組曲を聴きたいというのならばサン=サーンス:作品集というお得なアルバムが出ていた。
くぅ〜。


過去にたしかライヴでも聴いた記憶があるのだが…ラベック姉妹だったかなぁ?…記憶が定かではない。
が、楽しかった。
クラシックを敬遠している人でも一度聴いてみて欲しいような、そんな作品。
もともと冗談で作ったものらしいが…。

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  • ピアノソナタ第1番へ短調 op.2-1
  • ピアノソナタ第3番ハ長調 op.2-3
  • ピアノソナタ第29番変ロ長調 op.106「ハンマークラヴィーア」


ポリーニのコンサートに行って来た。
クラシックのコンサートなんて久し振り〜でもないけど、久し振りということにしよう。
ポリーニは1993年に聴いて以来だ。
その時は、ポリーニが体調を崩したとかで急遽日程が変更になったことをよく覚えている。
当時は、ポリーニはコンサート会場にうるさい人と聞いていたのだが、いつの間にかサントリー・ホールで演るようになったとは…。
クラシックのホールとしてオープンしたサントリー・ホールだがピアノ独奏には向かない、という話を聞いたことがあるのだ。
それが本当かどうかは私にはよくわからない。


さて、今回選んだのはオール・ベートーヴェン・プログラム。
ショパンのプログラムも捨て難いが両方は無理。
(だってとてつもなく高い。)
私はポリーニのどちらかというとカッチリした演奏が好きなので、ここはやっぱりベートーヴェン。
(いや…日程的な問題もあったのだが…。)
私の貧困な語彙力では「カッチリした」という言葉しか思い浮かばなかったのだが、プログラムの寄稿には「大理石」という語を使っていた。


サントリー・ホールに行くのも久々。
オープン当初、話題性も手伝ってどうしても行きたくて、合唱サークルに属している友人が出るからというので行ったのが初めてだっただろうか…。
開場時のオルゴール…そういえばそうだった、などと改めて眺めてしまった。


さて、席は2階の右側。
悪くないっていえばそう悪くはないのだが、欲を言えばピアニストの手元が見える左側が良かったなぁ…。
チケット取るときはなにも考えていなかったし選べなかったのだが…。
今回のコンサートはポリーニ自身の希望でステージ・シートを設けている。
あんな近くで弾く手元を見られたら!と思う反面、客席からも良く見えるし落ちつかないだろう…と思ってみたり。


ポリーニはピアノに向かい座った途端弾き始める。
もっと音が響いてきても良さそうなものだが、この大きさの会場にこのいっぱいの人だ。
人というのは音をとっても良く吸収する。
ピアノに向かない…というのは会場の規模のことか…。
中身に入ろう。
ソナタの1番、3番という初期の作品。
古典派の形式美、様式美を保ちつつ、ちょっとはみ出しているのがベートーヴェン風か…。
(語彙の貧困さはお許しを)
ベートーヴェンというと激しい音楽を書く人というイメージが少なからずあると思うが、第2楽章の美しい旋律にはハッとさせられるものがある。
こんな穏やかなメロディもかくんだ…と。


休憩をはさんで、後期の代表的作品「ハンマークラヴィーア」。
ここではもう古典の形式にとらわれないベートーヴェンがいる。
その時代、ピアノだって今と同じ形ではなかった。
確かハープシコードから今のピアノの形により近いものに移っていった時代だと記憶している。
これは「ハンマークラヴィーア」の名の通り、ハンマーで弦を叩いて音を出すピアノの為にかかれた作品ではなかっただろうか。
よりダイナミックに繰り広げられる音の饗宴に酔いしれる。
これ以上駄文を重ねるのは止めよう…。


しかし、クラシックってこんなに何度も出たり入ったりするものだったのね。
計2回のアンコール演奏以外に、ポリーニは何回、出たり入ったりしたのだろうか…。
どれだけアンコールを演ってくれるのがドギマギしてしまった。

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夏の間あまりにも暑くて弾けなかったピアノ。
せっかくハノンから練習しかけたのに元も子もなし。
しかし、ちょっとムシャクシャする気分のときは、ピアノでも弾いて無心になるのがいいのだ。


まず最初に指先から出て来たフレーズはモーツァルト。
もちろん覚えている訳は無いので続きは楽譜を引っ張り出して来た。
いかんいかん…こういう時にモーツァルトなんか弾いたら余計にストレスを溜めてしまう…。
こういう時はベートーヴェンに限る。
じゃ〜ん♪
やっぱり弾けないから(指が動かないから)ダメなんだけどね…。

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指揮者のカルロス・クライバーが死去した。 最近、話やら噂やらちっとも耳に入ってこないとは思っていたのだが、突然の訃報にびっくりした。 クライバーと言っても、クラシックに馴染みの無い人にはピンとこないかもしれない。

初めてクライバーの指揮する交響曲を聴いたのはFM放送だった。(つまり随分前のこととも言える) そこで聴いたベートーヴェンの交響曲の第4番と第7番は、耳から鱗とでもいうのだろうか、深く感銘した。 ベートーヴェンの交響曲と言うと、第3番「英雄」や第5番「運命」のように派手なイメージがある。 交響曲に初めて合唱をつけた第9番「合唱付き」は日本では年末の風物詩で、これもにぎやかな感じがする。 第6番「田園」はのどかな田舎をイメージしたものだが、嵐を描写した部分はベートーヴェンらしく派手。 そう、ベートーヴェンって派手で尖っているイメージなのだが、 交響曲の中でもマイナーな第4番と第7番は違った。 クライバーの指揮するその曲は「優しい」とでも表現したらいいのだろうか。 でもやはりベートーヴェンなのだ。

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