特典満載のメリーポピンズ スペシャル・エディションDVDが発売になった同じ日に、ディズニー・チャンネルでも放映があった。
以前字幕で観た事があるので、今回は吹き替えで観た。
歌まで日本語に吹き替えてしまうのは、ケースバイケースで一長一短。
「サウンド・オブ・ミュージック」のような作品では『ドレミの歌』や『エーデルワイス』は日本語吹き替えで聴きたいようにも思うが、残念ながら吹き替えバージョンでも歌は字幕になる。
ディズニー映画では、歌も日本語に吹き替えられる。
この「メリーポピンズ」ではそれで正解だろう。
「マイ・フェア・レディ」の主役は舞台ではジュリー・アンドリュースの持ち役だったが、映画では知名度と華がない、ということでオードリー・ヘップバーンになった。
しかし「メリーポピンズ」で映画デビューしたジュリー・アンドリュースは、アカデミー主演女優賞をとる。
オードリー・ヘップバーンは、歌が吹き替えだったと言う理由でノミネートもされなかった。
さらに続きがある。
翌年の「サウンド・オブ・ミュージック」では、2年続けては…ということで主演女優賞は取れなかった。
なんだかなぁ〜。
その「マイ・フェア・レディ」や「サウンド・オブ・ミュージック」には一歩譲ってしまうものの、この「メリーポピンズ」もなかなか楽しい映画だ。
屋外を模したセットがいかにも作り物っぽくてチャチなのが惜しい。
英国の雰囲気は出ているのに…。
しかし、屋根の上で煙突掃除屋が歌って踊る場面があることを考えると、セットにリアリティを追求してもしょうがないのかもしれない。
子役がイマイチかわいくないのも惜しい点。
しかし、映画全体のバランスを考えて、そういうところに目を奪われて欲しくなかったのだろう。
メリー・ポピンズ演じるジュリー・アンドリュースは、「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアとは全く雰囲気が違う。
歌って踊れるだけでなく演技力も確か。
しかし、主演女優賞を取るによりふさわしいのは「サウンド・オブ・ミュージック」だと思う。
メリー・ポピンズは主役という位置づけなのかもしれない。
が、この映画の主役はこの映画自身といった方がいい。
アニメとの合成がかもし出すマジカルな雰囲気。
屋根の上での踊りのシーンは、現実ではあり得ないだけに、圧巻。
映画という手法をうまく生かしたファンタジーだ。
ミュージカルの形をとってはいるが、これは舞台では再現できない。
映画だからこそできた作品だ。
マジカルな世界に安心して浸れる、そんな映画だ。
日本語吹き替えについて。
バートが山ちゃんというのは適材適所。
でもすぐ誰だかわかってしまう。
誰だかすぐわかってしまう吹き替えというのは一長一短で、バンクス氏は永井一郎さん。
銀行では若手のやり手、という役らしいが、波平じいさん(最近ではダンブルドア校長も)と同じ声だからなぁ、余計に老けて見えてしまう(苦笑)。
警官は銭形警部だった…。