二匹目のどじょうを狙って、見事(苦笑)失敗したって感じの作品。
劇場公開の時に観る気がしなかったのだが、それは正解だったようだ。
cinefil imagicaで、観やすい時間に放映されていたので初めて観たのだが、これほど…だったとは…。
邦題の「プリティ・ブライド」が全く意味を成していないのだが「プリティ・ウーマン」との関連性をほのめかす、という点ではまぁまぁ妥当なところかもしれない。
関連、といっても続編ではなく、まったく異なる作品。
しかし、同じ監督のもとでリチャード・ギアとジュリア・ロバーツを共演させて、ついでに「プリティ・ウーマン」で良い味を出していたホテルマン役のヘクター・エリゾンドも出演させて、音楽もポップのヒット・チューンを織り交ぜたラブ・コメディ。
ようするに明らかに二匹目のどじょう狙いだ。
「プリティ・ウーマン」の公開から9年後なのだから続編というのは期待していない。
リチャード・ギアとジュリア・ロバーツにしても王子様とシンデレラを演じるにはちょっと歳をとりすぎた。
そこでまったく異なるストーリー、となるのだろうが、この出来が良くない。
いっそのこと「プリティ・ウーマン」をセルフ・パロディしてみるくらいの話の方が良かったのではないかと思うのだが。
敢えて違う話にしてみたのか、スタッフがなぜ「プリティ・ウーマン」がヒットしたのか全くわかっていないかのどちらかに違いない。
「プリティ・ウーマン」ではジュリア・ロバーツの素の魅力をうまく引き出したのが良かった。
しかし、素の魅力で勝負するには「プリティ・ブライド」のジュリア・ロバーツには無理がある。
なまじっかついてしまった演技力がやや空回り、というところ。
リチャード・ギアにしても、金持ちの御曹司→あくせくはたらくライターではイメージにかなりギャップがある。
コミカルな役どころも悪くないが、「プリティ・ウーマン」の二番煎じを狙うならそれは間違いだろう。
逃げる花嫁、ウェディングドレスで逃げる花嫁、の絵がが面白いだけだ。
その他にもコミカルさをちりばめてはいるが、ストーリーが破綻しているところで終っている。
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