読み終わった。
アクション・ミステリー“風”エンターテイメントといったところか。
ハリウッド映画向きだ。
予想外にライトな内容に、原書で読めば良かったかと思ったのだが、それはそれである程度知識がないと辛そうだということで結局翻訳で最後まで読んだ。
ひねくれた大人になってしまったせいか、昔読んだ推理小説と比べるとミステリー部分は物足りない、というか詰めが甘いのではないか?
もっとも実名、実在の団体などを面白くからめて散らしている所がこの物語の醍醐味であって、純粋なミステリーとしての質の高さは求めてはいけないのだろう。
どんでん返しに継ぐどんでん返しも、じっくり読者を納得させるというよりは、一方的に流れていく映像向きだと思う。
さらにはラヴ・ストーリー・チックな要素まで絡めて、映画化を目論んで書いたとしか思えない。
さぁて映画を観に行こうか、と思ったら大幅に上映が縮小されている。
やっぱり映像でできるだけ大きいスクリーンで観たいのだが、さてどう時間をひねり出したものか。