読書:映像の原作シリーズ(笑)。
非常に映画チックな作品だ。
ひょっとしてこれってノベライズ?と思ったくらい。
逆に言うと、読む為の物語としてはちょっと物足りない。
それが元の原文からそういうテイストなのか、翻訳の過程でそうなってしまったのかはわからない。
とにかく、翻訳を読んだ限り、映像で観るのがちょうどいいだろうなぁ、というのが正直な感想。
面白いといえば面白いし、スラスラ読めるのだが、グイグイ引き込まれるほどのものではない。
ライトに楽しむにはいいだろう。
理不尽な上司というのはどこの世界にでもいるものだろう。
なので、これがファッション界なのはたまたまなのかビジュアル的な効果なのか...と思ったらそういうわけでもないらしい。
作者はファッション界での職歴があり、無関係とは言っているらしいが、暴きの一面があることは間違いなさそうだ。
ファッション界を描いているわりにはファッション関連の描写が薄っぺらいという意見もあるらしいが、私は特に気にならなかった。
つまり理不尽上司の下で働く一社員の話として捉えれば、ということ。
しかし、エコロジーとか地球に優しいとか、そういうこととは正反対の世界。
フィクションだと思うから笑えるが、これが現実を映している鏡だとしたら、いったいどうよ?という気がしなくもない。
いや、そういう面白おかしい要素は誇張して書くに決まっているが...。
私の身の回りの話も面白おかしく書けば小説になるかしらん...なんてバカなことまで考えてしまった(笑)。
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