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NHK-BS2で放映していた。 この映画に関しては、面白い、楽しい、感動した、という形容ではなく、「凄い」という言葉があてはまると思う。 すとリーについてつじつまの合う解説なり回答なりを得ようと思うのならば、「3001年 終局への旅」を読まないと納得はできないだろう。 映画では、あの雰囲気を感じる、それだけで充分だと思う。 CGのない時代に宇宙空間をリアルに撮影するのは、時間と根気の勝負だったらしい。 その手の蘊蓄話や裏話は、少し調べればいくらでも出てくるだろう。 キューブリック監督のこだわりにはびっくりするが、そのこだわりがなければあの映像はなかっただろう。 今となってみれば、コンピュータHALは1960年代的だが、SF的な面はクラークだけあって陳腐な感じはしない。 終盤近くのサイケな映像表現は、当時の時代を色濃く反映したもののようにも思うが、他にどう表現するかというと…、あれはあれでいいのだろう。 音楽にクラシックを使ったのも上手い。 観て、よくわからなくても何か凄い、と感じられればこの映画はそれで充分だろう。 台詞がほとんどない、という印象だったのだが、改めて観てみると、結構台詞があった。 台詞があったことを忘れてしまうくらい、映像、そしてそれにマッチした音楽が凄いのだ。 「2001年宇宙の旅」に関しては、クラークの著作は原作ともノベライズとも違う。 映画と違う点がいくつかあるが、クラークにはクラークなりの考えがあったのだろう。 映画とノベルは別物として楽しんだ方がいいかもしれない。 そしてノベルを読むのならば、ぜひ「3001年 〜」まで読むことをお薦めする。 最近ニュースとしても話題になった、ダイヤモンドの星やら、宇宙エレベーターの話がノベル中に出てくるのが面白い。 知識がないと空想物語と思ってしまうが、クラークの著作は決して Space Fantasy ではなく、Science Fiction なのだ。 せっかくなのでここで書いておくが、映画「2010年」は観るよりも、クラークの著作を読めばいいと思う。 「2001年宇宙の旅」のイメージが頭にあると、「2010年」はあまりにも当たり前のSF映画になってしまっているからだ。 クラークの著作で読んでいった方が違和感なく読み進められると思う。 さすがに、米ソの冷戦崩壊までは予測できなかった、というところで、陳腐な内容になってしまっているのも惜しい。 (今後、米ソの冷戦を歴史上の出来事としてしか知らない世代が増えていく。 彼らは、どのように思うのだろう。)
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