見終わって、「だから何よ」という感じ。
要点を押さえつつ、たんたんと母と娘を追っていく。
娘の若すぎる死で、お涙頂戴して物語は幕を閉じる。
物語を収束させるためにとってつけたようなドラマティックな演出なのがちょっと嫌。
もちろん、そこまで追い込まれないと描けないものはあるのだろうが…。
もっと、たんたんと、これからも母と娘の関係が続くような終わり方はできなかったのだろうか。
シャーリー・マクレーンが演じるからああいう母親になったのだか、ああいう母親を演出したいからシャーリー・マクレーンを起用したのか、いずれにせよ彼女の演技が光る。
しかし彼女の独壇場ではなく、娘演じるデボラ・ウィンガーも隣人を演じるジャック・ニコルソンも良い味を出しているのだ。
「だから何よ」と思いつつ、やはり役者の演技力は魅せるものがある。
「マグノリアの花たち」を思い出してしまった。
この映画にもシャーリー・マクレーンが、ちょっと癖のある役で出演している。
こういうちょっと癖のある役をやらせたらピカ一ということか。
しかし、ちょっと癖があるだけに、演技力に魅せられても役柄に共感するわけではない。
その彼女が物語の中心にいる。
だから「だから何よ」と思ってしまうのだろう。
余談になるが、娘エマの浮気相手のサムのジョン・リスゴー…どうしても悪役に見えてしまって仕方がなかった…。
「サンタクロース」とか「シュレック」とか…そんなイメージで(苦笑)。
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