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  • ピアノソナタ第1番へ短調 op.2-1
  • ピアノソナタ第3番ハ長調 op.2-3
  • ピアノソナタ第29番変ロ長調 op.106「ハンマークラヴィーア」


ポリーニのコンサートに行って来た。
クラシックのコンサートなんて久し振り〜でもないけど、久し振りということにしよう。
ポリーニは1993年に聴いて以来だ。
その時は、ポリーニが体調を崩したとかで急遽日程が変更になったことをよく覚えている。
当時は、ポリーニはコンサート会場にうるさい人と聞いていたのだが、いつの間にかサントリー・ホールで演るようになったとは…。
クラシックのホールとしてオープンしたサントリー・ホールだがピアノ独奏には向かない、という話を聞いたことがあるのだ。
それが本当かどうかは私にはよくわからない。


さて、今回選んだのはオール・ベートーヴェン・プログラム。
ショパンのプログラムも捨て難いが両方は無理。
(だってとてつもなく高い。)
私はポリーニのどちらかというとカッチリした演奏が好きなので、ここはやっぱりベートーヴェン。
(いや…日程的な問題もあったのだが…。)
私の貧困な語彙力では「カッチリした」という言葉しか思い浮かばなかったのだが、プログラムの寄稿には「大理石」という語を使っていた。


サントリー・ホールに行くのも久々。
オープン当初、話題性も手伝ってどうしても行きたくて、合唱サークルに属している友人が出るからというので行ったのが初めてだっただろうか…。
開場時のオルゴール…そういえばそうだった、などと改めて眺めてしまった。


さて、席は2階の右側。
悪くないっていえばそう悪くはないのだが、欲を言えばピアニストの手元が見える左側が良かったなぁ…。
チケット取るときはなにも考えていなかったし選べなかったのだが…。
今回のコンサートはポリーニ自身の希望でステージ・シートを設けている。
あんな近くで弾く手元を見られたら!と思う反面、客席からも良く見えるし落ちつかないだろう…と思ってみたり。


ポリーニはピアノに向かい座った途端弾き始める。
もっと音が響いてきても良さそうなものだが、この大きさの会場にこのいっぱいの人だ。
人というのは音をとっても良く吸収する。
ピアノに向かない…というのは会場の規模のことか…。
中身に入ろう。
ソナタの1番、3番という初期の作品。
古典派の形式美、様式美を保ちつつ、ちょっとはみ出しているのがベートーヴェン風か…。
(語彙の貧困さはお許しを)
ベートーヴェンというと激しい音楽を書く人というイメージが少なからずあると思うが、第2楽章の美しい旋律にはハッとさせられるものがある。
こんな穏やかなメロディもかくんだ…と。


休憩をはさんで、後期の代表的作品「ハンマークラヴィーア」。
ここではもう古典の形式にとらわれないベートーヴェンがいる。
その時代、ピアノだって今と同じ形ではなかった。
確かハープシコードから今のピアノの形により近いものに移っていった時代だと記憶している。
これは「ハンマークラヴィーア」の名の通り、ハンマーで弦を叩いて音を出すピアノの為にかかれた作品ではなかっただろうか。
よりダイナミックに繰り広げられる音の饗宴に酔いしれる。
これ以上駄文を重ねるのは止めよう…。


しかし、クラシックってこんなに何度も出たり入ったりするものだったのね。
計2回のアンコール演奏以外に、ポリーニは何回、出たり入ったりしたのだろうか…。
どれだけアンコールを演ってくれるのがドギマギしてしまった。

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