諸事情によりすぐにエンコーディングして圧縮音源でのみ再生していたが、せっかくの週末、CD本体をしまい込む前にとCDで直再生してみた。
マニアでないのであくまでも“それなり”の環境でしか再生できないが、ポータブルオーディオだけで聴くのはもったいないよ、これ。
それはともかく、普通に感想。
一言で言うと(決して悪い意味ではなく)、“これ、何かのサントラですか?”
新アレンジの Monkey Magic 2006 は生楽器の重厚感があふれるサウンド。
もともとの Monkey Magic の頃はシンセの発展期、時期的にはYMOのちょっと前と言えばわかりやすいだろうか...つまりシンセの可能性を試したような作品だったといっても差し支えないと思う。
正直言うと、当時、ファンではあったが Monkey Magic はそんなに好きな曲ではなかった。
英語詞など新鮮な要素はあったのだが…。
当時レコーディングのアレンジをそのままライヴで再現できるわけはなく…、浅野氏のギターが前面に出るライヴ・バージョンはかっこ良かった、と今頃になって思う。
あちこちで言われていることだが、Monkey Magic は時代のずっと先を行ったものだったに違いない。
さて新アレンジに話を戻そう。
シングルCDには歌なしバージョンも収録されている。
これが、例えていえば、ルパン三世の主題曲のジャズアレンジ版を聴いているような気分。
なんだか心地よい。
生楽器の音を生かしたアレンジといって差し支えないと思うが、シンセのチャラチャラフレーズもちゃんと入っている。
しかしライヴで演るならやっぱり浅野氏のギターがもっと弾けて欲しいように思う。
タケ作の Start Singing Again ...
何度聴いても最後の Truly Me とオーバーラップするところでグッときてしまう。
とはいえ、このシングルに収録されていると、アルバム「Dead End」の中に Beautiful Name を混ぜちゃいました、な違和感あり。
もしかして Follow をアルバム「Kathmandu」に混ぜても妙な違和感があったかもしれない...な〜んて。
欲を言えば、奈良橋さんでもトミーでもいいから英語詞を付け加えて欲しかったとか、全体的な仕上がりにしてももう一ひねりできたのではないか…なんていろいろ思う。
同時に時間がなかったのだろう…とも。
ライヴではもっと素直に良かったと感じたような気がするだけに。
でも結局最後、Truly Me と一緒にフェードアウトするところで許してしまう。(笑)
ミッキー作の Hangsang Sarang Hyeyo ...
映画のエンディングロールが流れてきそうな曲調。
いろいろ言う人は言うかもしれないが、しっとり歌うタケのボーカルもマッチしていると私は思う。
言えば言うほど無粋かもしれないし異論を唱える人もいるとは思うが、敢えて言えば、Try to Wake Up To A Morning や Lighting Man のとある延長線上にある曲か。
ゴダイゴの曲の中でこのタイプも凄く好きなのだ。
当初はすべてカバー曲で予定されていた新譜に新曲が入り、今後発表されるであろう新アルバムに期待を繋げたくなった。
あせらないで良いものを出して欲しい。
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