12月8日というと、世間(日本)の最大公約数的には「真珠湾攻撃」の日、なのかもしれないが、私が思い起こすのは、John Lennon の命日だということ。
John Lennon が撃たれたのは23年前、ニューヨーク時間で8日の夜遅く。
日本にその悲報が入ってきたのは、…というか私がそのニュースを知ったのは日本時間では9日の夜。
そういう意味では8日というより9日という方が実はしっくりくる。
(しっくりくる、とかそういう話ではないが)
その日、NHKの夜7時のニュースのヘッドラインで、「ビートルズ」「ジョン・レノン」という言葉が流れたことにたいそう驚いた。
今でこそ、NHKのニュース系情報番組で、「ビートルズの新譜が近々発売されます」なんて情報が得られるが、23年前はエンターテイメント界の出来事がNHKのニュースで取り上げられるなんて、ちょっと考えられなかった。だから驚いたのである。
しかも、銃で撃たれて亡くなった…云々。
つい最近新譜をリリースしたという話がなかったっけ?
たちの悪い冗談…まさかNHKのニュースで…聞き間違い?
にわかには信じられない思いでニュースを見続けていると、それは冗談でもなんでもなかった。
ニュースはたんたんと事実を伝える。
何事もなかったようにニュースは終わり、後続の番組の「連想ゲーム」が始まった。
(そう、水曜日だったんですね)
その日からラジオはその時 John Lennon の新曲であった「Starting Over」一色になった。
こんなときテレビはすぐに対応できるとは限らない。
しばらくするとレッツゴー・ヤングのような若者向け音楽番組で出演者がビートルズのカバーを歌う、といったような企画があったように記憶している。
ここで、ビートルズのカバーというのがなかなか曲者で、John Lennon を偲んでビートルズを歌う、といってもそこで歌われる曲は Yesterday やら Let It Be やら Hey Judo だったということ。
これらの曲は、クレジットこそ Lennon/McCartney で二人の共作ということになっているが、実際には、
本当に共作のもの、John Lennon 一人でほとんど書いたもの、Paul McCartney 一人でほとんど書いたものがある。
Yesterday も Let It Be も Hey Judo も、実質的に Paul 作ということは、良く知られている。
命日のたびにうるさいほどに流れていた John Lennon の曲もここ最近はめっきり数をひそめたように思う。
とはいえ、ラジオから流れてくるかどうかはともかく、
毎年この時期に John Lennon を聴くのは、私にとってお約束みたいなものになっている。
特別、Beatles のファンだとか、John Lennon のファンだとかそういうわけではないのだが、なんとなく…。
今年は、iPod で、そして John Lennon の曲ばかり集めたプレイリストを作ってみた。
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