1985年に行われたミュージック・シーンの一大イベントLive Aidがセル製品として初映像化された。
この企画の発端となった Band Aid の「Do They Know It's Christmas」や USA for Africa の「We're the World」は記憶に鮮明なのだが、Live Aid の方はいまいち。
悪評高い日本での中継放送を見ていないのは、もしかしたら吉だったのか?
Live Aid の映像はミュージック・エア・ネットワークで過去に放映されていたのを観たことがある。
信じられないようなビック・アーチスト同士の共演が繰り広げられる。
そこに目を奪われてしまうのは仕方のないことだ。
が、なぜこの人々が集まってライブを行ったか、もう一度思い出す必要があると思う。
今回製品化されたDVDではその辺のことも怠りがない。
まぁ多くの場合、当時のエチオピアの飢餓を伝えるニュース映像やドキュメント映像は飛ばして観てしまうのだろう。
いや、あまりの悲惨さに直視できないのかもしれない。
これは20年も前の話なのだが、過去のこと、と言い切ることはできない。
Band Aid に発したチャリティ活動は、Band Aid Trust として今も続いている。
チャリティ・ライブやチャリティ・レコードの企画はは他にもたくさんあるが、Band Aid の発起人のボブ・ゲルドフの凄いところは、自らアフリカに行って視察するなど、基金の使い道や使われ方をきちんと考えているところだ。
チャリティのレコード作ってライブ演ってお金集めて終わり、ではないのだ。
飢饉で苦しんでいる人々がいます。では支援しましょう…一次的にはこれでいいのかもしれない。
…が、歴史は繰り返される。
長期的には、飢饉にあっても大丈夫なように備蓄なりなんなり自ら対策できるようになるまで支援していかなければ、いつまでたっても事態は改善されない。
では、自分は何ができるか、と考えると…、やっぱりボブ・ゲルドフという人は凄いなぁ、と思ってしまう。
それにしても、DVDの日本盤(Region 2)と輸入盤の価格の差は何だろう。
日本だって別のタイトルでは廉価なDVDはいくらでもあるのだから、コストが高く付く、なんてことはないはずだ。
チャリティなのにいったい…。
とはいえ、DVDはリージョンコードの問題があるから、輸入盤に手を出すにはよく考えなくてはならない。
輸入盤でも日本語字幕はついているようだが…。
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