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ムービープラスで今月放映中。
しわしわでもレッドフォード…。ほんと、おいしいところをロバート・レッドフォードは持っていく。


ゆったりとした時間の流れを感じることのできる映画。
馬のシーンは美しく綺麗。
物語は…、ん〜、誰が主人公なのだろう。
原作があるようで、おそらく複数の人間のドラマが絡み合うものだと思われる。
しかし、それをそのまま映画にしたのでは長過ぎる。
恋愛の要素は原作よりライトに描いたようだが、それでも167分の長尺。
思い切って、少女と馬が事故から再生する物語、と割り切ってしまって映画にしても良かったのではないかと思う。
それだけで充分にドラマになると思うのだが平凡過ぎるだろうか。


少女と馬の心を癒すため、ニューヨークからモンタナまで行くことを決意する母親は、冷静に考えれば常軌を逸している。
しかしその母親も追い詰められていたから、出かけるだけの理由があったのだ。
それをきちんと描いておかないと、物語が成り立たないと言えば成り立たないのかもしれない。
その母親とホース・ウィスパラー(ロバート・レッドフォード)が恋に落ちることになる。
この部分、描いたとしてもほのめかすくらいにしておいた方が、いっそのことすっきりするように思う。


一方、少女と馬が癒されて再生する姿は感動的だ。
これだけ、馬を使う撮影はいろいろ大変だったと思う。
大自然の中に生きる男ホース・ウィスパラーを演じるレッドフォードと、
スパイ・ゲーム」で頭脳戦をくりひろげるレッドフォード…、180度違うのだがどちらもはまってしまうのは不思議。


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