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失くしたPHSが見つかった。
正確に言うと、落としたPHSが拾われて警察署に届けられている、という通知が電話会社よりきた。
...“電話失くしの達人”(←自称)のおっしゃる通り...。
遺失物扱いの電話は必ず持ち主に連絡がくるのだそうだ。


さっさと取りに行けばいいのだが、PHS君は、遥か先まで旅してしまったようである。
警察署に連絡してみたが、週末に入ってしまい担当者がいないとのことで詳細がわからない。
よく事情がわからないまま遠方まで取りに行くのは危険だ。
無駄足になりかねないし、そもそも今週末はその時間を捻出するのが難しい。
となると、週明けの月曜日まで待つのが懸命。
しかし平日だとますます時間を捻出するのが難しい。
懸念事項はもう一つ、現時点で、拾われた電話が壊れていないという保証はない。
なんとか時間を作って取りに行ってもいいが、壊れていました、というのでは悲しすぎる。
えぇいこの際だから、予定を前倒しして携帯に乗り換えてしまおう!


今まで使っていたPHSは後一年ほどで停波だ。
カメラはついていないし、モバイルサイトも見られないところが少なくない。
停波が決まって以来、徐々に繋がりにくい場所が増えてきたような気がする。
何かと不便な面もあるのだが、通信料が安いなど捨て難いメリットもあったのだ。
あちこちでバカにされつつも、半ば意地で使い続けていた。
少々気持ちが揺らいだ時期もあったのだが、停波ギリギリまで使い続ける覚悟を決めたばかりだった。


とはいえ、いずれ乗り換えなければいけないことはわかっていた。
もちろん電話会社は早く切り替えさせたいのだろう。
切り替え用の端末割引クーポンやら諸手続き費用無料のクーポンをちらつかせてくる。
そう!つまり、最新の端末にでもしない限り、無料で切り替えられるのだ。
何より魅力なのは、名義変更手数料もかからない。
実は、私の使っていたPHSは家族名義だったのだ。
無料で最新の端末を配っていた頃から使っている番号で今のように本人確認にうるさくなかった。
なので深く考えずに使い始めたものだが、だんだんと本人確認が厳密になってきて何かと面倒。
通信料の請求先は自分なのに、料金プランを替えるのにもいちいち委任状が必要だ。
しかし名義変更するためには、手数料がかかる上に契約期間もリセットされるので継続割引もきかなくなる。
不便なのはわかっているがそのまま使い続けるしかないではないか...。
それが今回、携帯に切り替えるのならば、名義変更手数料無料、契約期間も引き継いでくれるというかなり魅力的なエサがちらついていたのだ。
もぉいいやぁ〜切り替えちゃおう。


PHSを扱う諸手続きが時間がかかるのが常。
それくらいマイナーな存在。
1時間…長くて1時間半くらいだろうと思ったら、なんと!2時間弱かかった。
いやまぁ、店員さんご苦労様。
しかも一銭も払ってないし〜。
なんだか気の毒になってしまった。
しかし、9年もPHSを使っていたのかぁ...。
9年分の継続割引はバカにできない。
その前にも1年くらい使っていた。
当時は継続割引などなかったので、電話番号が変わってもいいのであれば、新しい端末が欲しくなった時は新規契約してしまった方が何かと手っ取り早かったのだ。


バイバイ、PHS...

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