シドニー・シェルダン死去のニュース。
また一人...
シドニー・シェルダンがちょっとしたブームだった1980年代に読んだ「ゲームの達人」。
他にも何冊かシェルダンの作品を読んだが、「ゲームの達人」が一番面白かった。
日本語で読んだ後、原書でも読んでしまったくらい、たしか(苦笑)。
今、再読して同じくらい面白いと思えるかは少々、自信がない。
ひねくれた大人になってしまったから(笑)。
三世代に渡るサクセス・ストーリー。
大河ドラマを見ているような壮大感、スケール感が面白かった。
最初の主人公ジェイミー・マクレガーが、0から出発して成り上がっていく様子を描いた序盤が、ストーリーとしては一番面白い部分。
騙されたり、騙したりしながら、純朴な青年が、成り上がっていく。
舞台は南アフリカだが、アメリカン・ドリームなサクセス・ストーリーという感じ。
騙すも騙されるもゲームのうち、成功したほうが達人というわけ。
ビジネス面では大成功したジェイミー・マクレガー。
しかし家庭面では?なところが物語の面白いところ。
果たして誰が達人か?ということで、主役は娘のケイトにバトンタッチする。
結局、このケイトが一番の達人ってことなのかなぁ〜。
ここからはお嬢様が一族の繁栄を維持していくお金持ちの物語になってしまうので、序盤ほどひきつけられない。
とはいえ、人間関係の中でいろいろ駆け引きがあるわけで、誰が最後に笑うか?で最後まで引っ張っていく。
こんな大掛かりなドラマチックな話は誰でも体験するわけではない。
…が、誰の人生でもゲーム的な要素はあると思う。
駆け引きしつつ、自分が達人であるか自分の人生を賭けて試している、そんなものではないだろうか。
ゲームと言ってしまうと反感を買うかもしれないが。
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