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新しくなった赤坂ACTシアターに一度行っとかなきゃ、ということで行ってきた。 演目はチェーホフの戯曲「かもめ」。 出演は藤原竜也、鹿賀丈史、美波、小島聖、麻実れい、他。 自分で選んでおいてなんだが、予備知識などないので、開演前にパンフレットでザッと予習。 ふむふむ、人間関係が複雑そうかも。

いざ始まると台詞が早口に感じる。 予備知識に乏しいせいか、消化しきれない。 途中で既に登場人物がこんがらがっている。 もう一回観ないとわからないかも、というのが正直な感想。

完璧に話についていけなかったが、ベテランの風格と貫禄か、鹿賀丈史、麻実れいは良かった。 演じている人物に個性と奥行きを与えている感じがする。 若手陣は、藤原竜也、美波、小島聖はイマイチ感。 演じている人物が立体的に感じられないのだ。 第一幕でのニーナ(美波)はどちらかというとカワイイお嬢さん的役柄なので、まぁ、いいのかもしれない。 が、ニーナは第二幕で劇的に変わるのだ。変わった彼女が、いまいち伝わってこない。 マーシャ(小島聖)も物足りない。

トレープレフ(藤原竜也)の自殺で、戯曲は幕を閉じるのだが、非常に唐突な感じがする。 トレープレフは一方では成功への階段を昇りつつあったのに、他方で失望し命を絶つのだが、これも伝わってこなかった。 なんだかなぁ...。 トリゴーリン(鹿賀丈史)は年齢的には30代後半だからもっと若い役者を配しても良いのだろうけど、安心して観る為には妥当な配役だったのかも、と思った。

話は唐突にそれるが、「かもめ」を観て思ったこと。 「キャンディ・キャンディ」って一部設定をパクっている?!

  • 大女優の母親に何らかの卑屈な感情を抱いている息子
  • 落ちぶれた役者を陰ながら追っかける片想いの恋人(男女逆だけど)
ありがちな設定ってことでしょうかねぇ〜。

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