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ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットの共演で話題になった映画。
ロバート・レッドフォード演じるCIA工作員ネイサン・ミュアーが、自らスカウトして育て上げた弟子トム・ビショップ(ブラッド・ピット)の危機の知らせを受け取ってから助け出すまでの24時間を描いた映画。
な〜んて言うと、今話題の「24(Twenty-Four)」を思い出してしまうが、趣はかなり違う。
「24」の1シーズンの放映は2001〜2002年だから、どちらかがどちらかの影響を受けている、という可能性はないだろう。
24時間を描いている、といっっても「スパイ・ゲーム」の方は回想シーンが大半だ。
おまけに24時間を2時間程度に凝縮しているわけだから、リアルタイム進行の「24」とは緊迫感が違う。


回想シーンが大半、ということは16年前に遡った時代も同じロバート・レッドフォードが演じている。
バックに流れる音楽やら、ファッション、小道具は時代を意識したものになっているが、人間の歳はごまかせない…。
回想シーンの映像をザラついた感じに仕上げているのは、歳をごまかすためでもあるのだろう。
仕方がない。
その辺りは目をつぶろう…。


ミュアー(レッドフォード)が一線現役時代に戻ってバリバリ活躍してしまう話かと思っていたのだが、そうではない。
回想シーンでもミュアーは頭脳担当、というか指令を出す立場で、駆け回るのがビショップだ。
そういう意味では、ビショップは最期までミュアーの手の平の内で弟子は師匠を越えていない。
つまりレッドフォードの渋い格好良さが最初から最期まで目立つ映画だ。
CIA上層部がビショップを見捨てるつもりだということを見抜き、ミュアーは独断で行動する。
その頭脳戦はなかなか面白い。
味方でも平気で切る、と言ってのける非情とも言えるクールさを持つミュアーなのだが、ビショップの救出には私財を投げ打つ。


しかし、ビショップが捕まったのは任務遂行中ではなく私的な行動のため。
決められた時間で救うには選択肢は限られていたのかもしれないが、かなり大掛かり。
というか、映画の最後の見せ場でもあるから派手にしたのだろうが…。
映画は、ミュアーが悠々とCIAを後にする所で終っているが、あの後そのままですまなかったことは想像に難くない。
その辺、エンターテイメントのためのフィクションだと納得するしかない。
が、私的な目的のため捕まったビショップを危険をおかしてまで救う、というのはなんだかいまいちミュアーらしくない。
もう少しストーリーを練り込んで欲しかったように思う。
とはいえ、1回観ただけで映画のすべてを理解するのには難解複雑な面もある。
もう単純明快なスパイ映画を作れる情勢ではないのだな、としみじみ。


エンディングにジョー・ウォルシュのRocky Mountain Wayが使われているのがクール。


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