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合い言葉なのよ。

東大寺

泣いて、笑って、踊って(?)…

シルクロード、そして悠久の宇宙まで旅して、銀河鉄道 乗って…

そして、夢のあと…


ゴダイゴ in 東大寺

夢を振り返ってみよう。

結成30周年にもなるグループのライヴとなると、ファンが一堂に会してもそれぞれが抱える想いは様々で十人十色。 隣の人と100%共感するなんて有り得ないのだ。 だから今まできちんと感想を書くことができなかった。 でもせっかくなので自分なりにレビューしてみようと思う。

東大寺の大仏殿の前で、ゴダイゴ…。 これ以上ピッタリはまる組み合わせが他のポップ系のグループであるだろうか? 聖武天皇1250年御遠忌の法要の一貫、世界遺産劇場、ゴダイゴ30周年というおまけ付き。 東大寺でコンサートを開いてくれるポップ系アーチストを決定するまでにはいろいろ紆余曲折あったようである。 ギリギリのタイムラインでゴダイゴに決定したのは運命の巡り会わせとしか思えない。 そんな裏事情はライヴの最終的な仕上がりには関係あってはならないはずだが、忙しいスケジュールの間を縫っての準備やリハーサル、さぞかし大変だったことと推察される。 しかし何よりメンバーがこのライヴに対して非常に前向きだったこと、そして私自身もこのライヴに臨む気持ちが非常にポジティヴだったこと、その気持ちが実際以上に良い想い出を私に残す結果になったのだろう。 それでいいのだ。 屋外のライヴである以上、音楽的なクオリティを追求することは難しい。 むしろ雰囲気を楽しむべし。 もちろん一ファンとして、あんな曲聴きたい、こんな曲聴きたい、という様々な想いはある。 なんといってもコンサートは久し振りだし。

待ちに待ったこの日、奈良に向かうため京都駅の近鉄電車のホームに行った。 …なんと!スティーヴを除くメンバー様ご一行いらっしゃるではないか! びっくり。 一気に目が覚めて、友人にメール打ちまくり。 写真を撮ることも忘れていた。 まぁ、パパラッチじゃあるまいし。 メンバーがいるということはこれからまっすぐ会場に向かえばひょっとしてリハ?とは思ったのだが、宿にチェックインしたらすっかりくつろいでしまい挫折。 後から聞けば、6時までは大仏殿の一般拝観があったとのこと。 結局私が会場近くに辿り着いた6時過ぎまでサウンドチェックすらできない状況だったらしい。 あらに後から報道されたところによると、スティーブが会場入りしたのはコンサート開始10分前だったとか。

その6時過ぎ、屋外なのでサウンドチェックの音も何もかも聴こえまくり。 リハと言えるようなものではなかったが、え?こんな曲がライヴで聴けちゃうの?のマニアックな曲のオンパレード。 いきなり涙出そうなラインアップ。 そんな時間に音を出しているくらいだから、開場時間は押し押し。 約30分近くの遅れで開場、開演。 ステージが高いという話だったがホントに高い。 テレビカメラがいっぱい入っている。 ワクワク。

大仏殿の方にうごめくカゲ。あの帽子姿は…! メンバーが入場して奏でられたメロディは

If You Are Passing By That Way
ゴダイゴの1st album A面一曲目だ。 過去の想い出を振り返る内容の詞、再起動コンサートの一曲目にふさわしすぎる。 そして、タケがデビュー30周年を記念して作った曲
Start Singing Again
細かいことは言うまい。ゴダイゴの再起動ともテーマがマッチしていてこれもドンピシャ。 タケの曲をミッキーがアレンジで料理する…これがゴダイゴの醍醐味の一つ。 途中でタケのソロ曲 Truly Me のフレーズが挿入されるところでは客席からどよめいた歓声があがった。 Truly Me はタケのソロ 1st album 一曲目。 まさに“再起動”を象徴するかのようなオープニング。

とにかくメンバーが楽しそうなのが嬉しい。 続いてシルクロードを旅する選曲。 Gateway To The Dragon から Leidi Laidi、Kathmandu と続く工程。 そしてアルバム「西遊記」の曲を次々と…。 Steppin' Into Your World は全盛期のライヴの定番曲でもあり、メドレー構成の都合か浅野氏のギター・ソロが割愛されていたのが残念なくらいだったが、他は、ライヴでは聴いたことのないものも多い。 わぁ〜という感じ。 トミーも歌う。スティーブも歌う。 A Fool はサポートメンバーの竹越さんのボーカルで。 タケが言うほど、タケの声質に似ているか?でも、ま、いいか…。 そして、Thank You, Baby ... そういえば去年アサタケで聴いて感動したっけ…。 Return to China で西遊記メドレーパートは締めくくり。

旅路はまっすぐ中国には戻らない。 一気に宇宙へ。

Millions Of Years
うっそぉ〜、な選曲。タケはライヴでは一人で歌えないような曲を書くことが多いのだがこれもご多聞に漏れずそのパタン。ライヴで演るにはボーカル・サポートあってこそ、という感じ。嬉しい。 宇宙と聞いたときは、Magic Capsule?Progress and Harmony?と一瞬のうちにいろいろ想像したのだが、そうきたか…。 で、行き着いた宇宙の先は Dead End ... ってコンサートとしてはこういうライヴ向きの曲が選曲されるのは大歓迎。 …が、後で冷静に考えていみると随分と虚無な世界感だなぁ…とも。 そこで Try to Wake Up To A Morning でミッキーの美しいピアノで気を取り直し、銀河鉄道に乗る。 「999」というのはどうもアンコールの前の一曲とかアンコールにふさわしいノリ。 でもまだ終らないよね?というファンの心を察したのか「まだ終りません」と。

ドラマ西遊記のBGMに続いたのは Monkey Magic の新バージョン。 そして Holy And Bright ... 浅野氏がアコギに持ち替えた次の曲はきっと新曲の Hangsang Sarang Hyeyo …旅は韓国まで来た。 そして Mikuni ... (あ〜ここはタケに歌って欲しかった…)。 これは確か福井県三国海岸をイメージして作られた曲、つまり旅はやっと日本に戻った。 メドレーでつながるのは組曲新創世記より Buddha's Song そう東大寺に辿り着いたのだ。 Buddha's Song のエンディングは Mikuni のフレーズのギター・ソロ。 アルバム収録版ではなく、全盛期のライヴ・アレンジのパタンだ。 浅野氏のギターが心地よく響く。

ここでメンバーは退場。 でもガンダーラを演ってませんからね、あまりにもわかりやすいアンコール。 このガンダーラ、サビ以外英語版で歌われた。珍しい。 個人的にはこの後、賑々しく Celebration で幕、を期待したのだがここで終わりだった。 メンバーは客席の歓声に応え、客席に背を向けて大仏様にも拝礼して…退場して行った。

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