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巷ではビートルズ来日40周年と騒いでいる。
周年を祝うには40という数字はちょっと半端ではないか?という気がしなくもない。
25とか30とか50の方がそれっぽいではないか。
今年、騒ぎたい理由の一つが、ビートルズが宿泊し記者会見を行った旧ヒルトン(現キャピタル東急)が今年取り壊しになること。
ゆかりの「真珠の間」もスイートルームもなくなってしまうわけだ。
ここは手堅くビートルズ・ファンからお金を吸い取って儲けよう、と思ったかどうだか知らないが、キャピタル東急ではちょっとしたイベント・ウィークが繰り広げられている。


そんな騒ぎに乗じたのか、テレビまでが大々的にビートルズを取り上げ特番だの特集だの組んでいる。
なぜだろう…と思ったのだが、よくよく考えてみると、リアルタイムのビートルズ世代が決定権を持つ役職についているに違いない。
ビートルズの特集で当時に思いを馳せよう…そんな意図が見え隠れする。


私はファンではないので、一歩引いて冷めた目でそんな騒動を眺めていたのだが、半ば成り行き、半ば必然(?)でビートルズ・イベントの世界に足を踏み入れてきたのが今日。
まずはキャピトル東急でのアマチュア・バンド・コンテスト。
ビートルズの忠実なコピーが延々続くのだとしたらちょっとしんどいかも、なんて不届きなことを実は思っていた。
…が、蓋を開けたら、結構面白かった。
予選を勝ち抜いてきただけのことはあり、アマチュアでも人に聴かせるのに充分なレベル。
もちろん忠実コピー系のバンドが多いことは多いのだが、その他は、ヒッピー風アレンジあり、カントリー・アレンジあり、ロカビリーあり、宴会バンドあり、お笑い系あり…。
楽しませていただいた。


さて次は、ビートルズ東京公演再現ライブのためにはしごして次の地へ向かう。
忠実に再現してくれる、とのことだが、そもそもそのコピー元をよく知らない。
だから、忠実に再現されているかどうかは私にはちっともわからないのだ。
果たしてそれでも楽しめるのかどうか?
そんな心配は無用だった。
よくわからないけど、とにかく面白いものを見させていただいた、という感じ。
見させていただいた、というより大いに参加させていただいた。
だって、演奏の音をかき消すほどの客席の歓声は、客席が再現していたから(笑)。
実際には終始歓声だったのだろうが、さすがにそこまではできない。
しかし、ここは叫ぶポイントだろう、というところでは漏れなく叫んでみた。
たまにはこういうのも面白いかも。

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