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積ん読、快調に解消中...

NHKのドラマの方を見る暇が無さそうなので本で読んでしまった。 ドラマの番宣から想像した内容は“ハゲタカ=鷲津=悪役?”と“善良な銀行マン=芝野”の敵対する物語という印象だった。 が、本を読んだ印象は違う。 主人公はあくまでも鷲津。 果たして彼は悪役だったのか?ハゲタカは悪役なのか?と考えると必ずしもそうとは言い切れないと思う。

これは、日本長期信用銀行、北海道拓殖銀行、足利銀行、三洋証券、山一證券、東ハトの破綻劇の記憶が新しいうちに読むべき。 もちろん人名、会社名は微妙に変えているが実在するモデルがあることは確か。 どこからどこまでがフィクションなのかわからなくなるようなリアリティがある。 しかし、これって大丈夫なのかしらん…。 つまりキャラクターの物語…人間ドラマではないのだ。 だが、ところどころに人間ドラマ的な要素を詰めているのは、キャラクターにリアリティを出す為か…。 それが冷血無比な主人公の原動力になっているという理屈付けはできるのかもしれない。 が、なんだかこじつけめいていて中途半端。 そんな要素を取り入れなくても、ビジネス・ゲーム、マネー・ゲーム的要素の面白さで読者を引っ張れると思うのだが…。

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