映画と海外ドラマと音楽とMacと写真と…。予定は未定。時々毒入りかもしれないのでご注意下さい(笑)
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ものすごく荒っぽい言い方で申し訳ないが、「四つの嘘」を脚本家でなく作家が書くとこんな感じかも、というストーリー。 アラフォー一歩手前の女性達が主人公。 一人の男性の死をきっかけに、彼女達の人生はほんのちょっとだけ交差する。 「四つの嘘」で登場する女性達は高校時代の同級生という設定でいかにも作った感じがミエミエ。 この「今夜誰のとなりで眠る」で登場する女性達は、同級生もいればほんの少しの接点以外まったく無関係の他人もいる。 同級生でない分、生い立ちも含め、女性のタイプも様々。 こちらの方がリアルに感じる。 この物語の中で最もリアルに感じられないのが、この女性達を結びつける秋夫という男性。 彼は物語が始まった時点では既に交通事故で亡くなっているので、他の登場人物から語られる人物だ。 いろいろ語られるのだが、本人が出てこない為か、最後までよくわからない人物だった。 彼の存在は物語のトリガーなのでそれでもいいのかもしれない。 また彼の死が必ずしもトリガーとなっていない出来事もある。 5人の女性の身の回りに起きること(事件というと大げさだが)が、この物語のように都合よく同時進行し、区切りを迎えるわけがない。 それは物語の上でのこと、と割り切るべきだろう。 細かいことを言い出すとキリがないのだが、逆に言うと細かい部分まで、私にとっては読みやすい文章だった。 唯川恵の著作を読んだのはこれが初めて。 他の作品も読んでみたくなった。 PR |
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