傘をなくした。
…というか、電車の中に置き忘れ。
あっと気が付いたときは、電車はもうホームから離れていた。
あぁ〜。
傘を置き忘れた電車を追いかけるのは無理でも、短い路線故、折り返して戻ってくるであろう電車を待つことはできなくはない。
ちょっと悩む。
もしかしたら終点で回収されるかもしれない。
きっと、落し物として回収されるだろう。
あとで取りに行けばいいかな...。
駅で尋ねると、落とした翌日の午後3時以降に問い合わせてくれ、という。
なんだか忘れそう...。
で、やっぱりその翌日はす〜っかり忘れていた。
落し物は、最寄駅のとなりの駅に集められるらしい。
落とした日の翌々日、その駅に行って尋ねた。
傘の特徴をいうと、パチパチと端末をはじいて調べてくれる。
残念ながら無し。
えぇ〜と思い、ウダウダと言うと、落し物が集められている場所に直接行って見てもいい、という。
最初からそうすれば良かった。
「お忘れ物取扱所」に行くと親切に明るく応対してくれた。
ぐっちゃりと傘が集められているのかと思ったら、折り畳みか否かで分類してあるなど、きちんと整理されている。
落し物なのにご苦労様。
かなり前になるが、同じ会社の電車で傘を落としたことがあった。
とんでもなく混んでいる電車の中で、手に持っていた折り畳み傘をスルリと落としてしまったのだ。
混んでいるので、拾うどころではない。
駅に着いたときに探してみたが、落とした傘は見えなかった。
軽くて気に入っていた傘なのであきらめられず、駅で尋ねた。
ぐっちゃりと傘が集められた場所に案内してくれて「どれでも持っていっていいよ」と、今、思うと随分おおらかな対応(苦笑)。
でも私の傘はなかった。
軽くて気に入っていたのだから、他の傘では代用にならない。
さて、整然と並べられた落し物の傘たち。
今回も、残念ながら私の傘はない。
あきらめられないのでさらに聞くと、落し物はこの「取り扱い所」にすぐに集められるわけではなく、途中の駅で止まってから集まってくることもあるようだ。
…とはいっても、いつまでも置いているわけではなく、ある程度たつと警察に届けられる。
幸い「取扱所」は隣駅。
来て見るのはいつでもどうぞ、というので、日を改めることにした。
ノベルティでもらった傘にそれほど執着しなくてもいいとは思うのだが、気に入っているのだから取り戻したい。
ノベルティだけに同等品を再入手することはほぼ不可能。
…というわけで再度「お忘れ物取扱所」に行った。
あったぁ〜!
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