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10%引きの効力があるうちに、とCDショップに寄ってみた。 うっそぉ〜いつの間に出てたの? The Boomtown Ratsの1979年のアルバム「The Fine Art of Surfacing (邦題:哀愁のマンデイ)」が陳列されているではないか。 確か去年の2月にCD再発するとの噂をキャッチして気をつけていたのだが、なぜか延びに延びていつまでたっても発売されない。 最近は、いろいろあったのですっかりチェックを怠っていたのだが、いつの間にか発売になっていたらしい。 不覚と思いつつもすかさずゲット。

The Boomtown Ratsでピンとこなくてもボブ・ゲルドフと言われればピンとくる人もいるかもしれない。 アルバムの邦題になった「哀愁のマンデイ」はこのアルバムの中の一曲の邦題でもある。 初めて聴いたのは、FM東京(昔はTOKYO-FMでなくFM東京と言ったのだ。)の土曜の午後2時からのポップス・ベストテンだったと思う。 哀愁を帯びたピアノのイントロに惹かれた。 そして月曜は嫌いというショッキングな事件を題材にしたことを知る。 そしてLPまで買ってしまった。

今のCDから比べると当時のLPはとんでもなく高い。 欲しいと思ったレコードをすべて買えるわけはないし、レンタル・レコードもまだなかった。 少ないお小遣いをやりくりしたり、親を言いくるめて買ってもらうのだが、数ある欲しいLPのうちからこれが選ばれたのは偶然と言ってもいい。 しかし、理由はどうであれ選ばれて買われたLPはとことん聴くことになる。 歌詞カードも隅から隅まで何回も読む。 ポップなサウンドに包まれているが詞の重たい内容は、どこか心にずしりとくるものがあった。 月日は流れた。 LPでは所有しているものの、アンプがない(プレイヤーはあるのだが…)ために長いこと聴いていなかった。 そのサウンドにもう一度針を落とす。 いや、CDなんだけど…で、すぐiTunes化しちゃうんだけど…(苦笑)。 しかし「針を落とす」というあの感覚、レコードならではのものだが、あのときは音楽とその感覚はセットだった。

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