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どんなに忙しくてもこれは外せない。 …っていうか、今の時期が忙しいかどうかまったくわからないくらい前にチケットは取っていたのだ。 初演再演再々演ときて今回が4回目。 鹿賀さんがジキルとハイドの役の演じるのは最後、との触れ込み。 いつもセンターブロックだったのだが、今回は初めて右ブロック席からの鑑賞。 見方が変わる。 なかなか面白い体験だった。

鹿賀さんファイナルのためか、今回のパンフレットは今までの総集編みたいな内容。 過去のキャストのコメントや舞台写真のページもあった。 初演から欠かさず見てきた私としてはかなり感慨深い。 初演から比べるとキャストは半分入れ替わってしまったそうだ。 ほぼ毎回替わるジョン・アターソンやサイモン・ストライドに関しては、今回はこんな感じなのねぇ、と思いながら観た。 (いつもそんな感じで観ているし…) サベージ伯爵は伊藤アキラさんの印象が強くて、今回、えー違うの?という感じ。 パンフレットには役名がクレジットされていなかったが、牧師さんも、あれぇ違うの?とひっかかってしまった。 石川禅さんがどの役にもキャスティングされていないのもなんだか不思議な感じ。 ビーコンズフィールド夫人や大司教が別の方になってしまったら、それはジキルが鹿賀さんでなくなるのに匹敵するくらいミュージカルの印象が変わるかもしれない。 そしてジキルが鹿賀さんでなくなったら…もしかしたら、脚本から演出からかなり変更するに違いない…なんて思った。

続投エマは初めて。 難しい役なので、いつもなんとなくハラハラドキドキしながら観ていた。 ところが今回は安心して観られる。 他のキャストに比べると声量が圧倒的に足りないような感じなのだが、マイクを通して音を拾うので最終的に耳に聴こえてくる歌は問題ない。 マイクといえば、初演時から比べると随分と目立たないものに変貌していた。 そんなところにも6年の月日の重みを感じたりして。

劇場に向かうときの空がまだ明るいのはなんだか不思議だった。 今まで11〜1月の公演だったので、始まる頃には既に暗かったのだ。 なんてどうでもいいことにあれこれ思いを巡らしたり…。 今回は後1回観に行く予定にしているので、舞台そのものの感想はまたその時に。

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