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SUPER CHANNELで放映していたのを観た。 21世紀になった今、見ると、いろいろ古くさいところが気になってしまう1964年のモノクロ映画。 同時期に「博士の異常な愛情」が作られている。 原子爆弾、米ソの対立…時代の産物によるテーマということだろうか。 主人公らしい主人公が不在のこの映画、 前半はいろいろな人物がいろいろな場面で入り乱れ、よくわからないまま話が進行していく。 グッと引き込まれるのは、ヘンリー・フォンダ演じる大統領が登場する辺りから。 ここからの緊迫感、緊張感でグイグイ引き込まれる。 前半で複数の登場人物の背景を語っておきたかった製作者の気持はわからなくないが、背景を語られない人物もいることを考えると、前半は少々冗長だったのではないか。 今、映画化するとしたら、ラストの衝撃的なシーンを如何に映像化するかに力点が置かれてしまいかねない。 が、そこは1960年代。 人間ドラマに仕上がっており、またそこがこの映画の魅力と思われる。 最終的に全責任を負う米大統領は、ある意味、孤独な存在だが、そこにロシア語通訳として一人配置させているのが絶妙だ。 この通訳を演じているのが、若き日のラリー・ハグマン。 TVドラマ「ダラス」のJ.R.の頃と比べると別人みたいにスリム…というのは関係ないが、個人という立場を殺すべき役柄をうまく演じていると思う。 あってはならないことを描いているこの作品。 派手さはないし、現在とは時代背景はまったく異ってしまったが、それでも考えさせられるものがある。 PR |
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