「シリーズ始まって以来の巨大セットを構築」したということなのだが…。
確かに三校対抗試合の3つの試合の場面のセットはよくできていたと思う。
もうちょっとなんとかならないのかと思ったのは、ヴォルデモートと対決することになる墓場の場面だ。
これは冒頭と最終クライマックスを飾る場面。
ここがチャチだと、最終的な印象として「もうちょっとなんとかならなかったのかねぇ〜」ということになってしまうのだ。
音楽に関して、3作目までのジョン・ウィリアムズから替えた理由は、わざとだという監督のインタビュー記事をどこかで読んだ。
より親しみやすい感じ…ということらしい。
確かにクリスマス・パーティーには魔法界きっての人気バンドが演奏するというのが原作の筋書きであって、クラシックな雰囲気というのは映画の1〜3作目でできたイメージだ。
しかしそれ故、成功したとも言えるわけで…。
テレビで「賢者の石」を放映していたが、CGのチャチさを除けば実に良く出来た映画だな…と改めて感じた。
映画を彩る非現実感が良いのだ。
映画なのだから夢があった方がいい。
そんな世界を見事に表現している。
原作も映画も、シリーズを追うごとにファンタジーの世界から、より等身大の世界へと重心が移っている。
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