傘を手放せない季節。
とはいえ、朝はざあざあ降りだったのに帰る頃にはギラリと日差しが…なんていうことも珍しくない。
先日、病院に傘を忘れた。
気がついたときには帰路の電車に乗ってしまっていたので、取りに引き返すのはやめた。
鍵付きの傘立てだったこともすぐに戻らなかった理由の一つ。
ポイントを貯めたか何かでもらったノベルティだったことも理由の一つ。
つまり“ただ”でもらった傘の為に交通費をかけてまで取りに戻る気はなかったということ。
しかし、比較的お気に入りのものだったので、念の為、病院に電話してみた。
「あのぉ、鍵付きの傘立てに傘を忘れてしまったのですが…」
「鍵がついているならたぶん大丈夫ですよ。でもあまり長いことそのままだと処分してしまうかもしれません。」
…とそっけなく電話は切られた。
やっぱり客商売ではないものねぇ〜。
忙しいのにそんなことまでかまっていられない、という雰囲気が伝わってきた。
次回、その病院に行くのは2週間後。
なかなか微妙な期間かもしれない。
たぶんそれまでに処分されてしまうだろう…、しかしそうはいってもわざわざ取りに行く気はしないし、残念ながらついでの用事もない。
仕方ない、今回はあきらめるか…。
交通費で安い傘なら買える。
傘が一本なくなったところで困るわけではないのだが…、つまり傘はかなり余分に持っているのだ。
ノベルティでもらった傘。
傘を持たずに出かけた時に限って雨に降られて仕方なく買った傘。
まぁいろいろだ。
なので、傘を買わなくても良かったのだが、そこそこお気に入りの傘が急になくなったため、なんとなく傘が欲しくなった。
梅雨という季節のせいか、傘売り場は賑やかである。
ついフラリと寄ってしまった。
そしてついフラリと買ってしまった。
8000円もする傘を…。
フラリと買う値段ではないか…。魔が差したとしかいいようがない。
それから2週間後、やはり、雨が降る中、通院。
一応、傘立てをチェック。
あー、あったぁ!
嬉しいような、ちょっと悔しいような…。
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