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とある一枚の写真で、私は認識を改めた。


ライヴ撮影は音楽鑑賞と写真撮影という趣味を一度に満たすことができる。
そんなことから、特に最近はミュージシャンの方を撮らせていただく機会が多かった。
あるミュージシャンの方にははっきり申し上げてしまったのだが、プレイヤーは、楽器を持っている方が様になる。
裏を返せば、楽器を持っていないミュージシャンはカメラの前でどうポーズをとってもいまいちだったりして…(スミマセン)。
だからというわけではないが、ミュージシャンはステージ上を撮るに限る、とずっと思っていた。
音楽を奏でているミュージシャンに魅力を感じているのだから、その姿を撮るのが一番いい。


が、私が認識を改めた写真は違った。
写っているのはミュージシャン。
楽器は持っていない。
プロモ用に撮影したと思われるその写真には、彼らの奏でる音楽まで表しているような雰囲気がそこにはあった。
もちろん、ミュージシャンだと思って見るから、ファンの(もしかしたら贔屓目の)視点で見るからそう思うのかもしれない。
しかし、一枚の写真の持つパワーに圧倒された。
もちろん撮影した写真家の腕がいいのだろう。
でもそれだけではないかもしれない。
そこに写っているミュージシャン達がただならぬ人物だからオーラを発しているのかもしれない。
いろいろ考えてしまった。

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