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ニンニキニキニキ… …違っ〜ー…わないよね…、たぶん(笑)
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画像は「平和組曲」というライヴアルバムのジャケットだが、ここで取り上げるのは、一曲目に収録されている「威風堂々」。 残念ながら「威風堂々」というタイトルではクレジットされていない。 これには紆余曲折あったのだ。 「威風堂々」といえば、エルガーのマーチ「威風堂々」を思い浮かべる人も多いかと思う。 それで正解。 エルガーの「威風堂々」のモチーフを使ってロック組曲に仕上げられたのが、ゴダイゴの「威風堂々」だ。 彼らの全盛期1979年頃のコンサートで良く演奏されていた名曲。 コンサートに行かないと聴けないか、というとそうでもなく、全盛期だけあって彼らのライヴの映像や音は、テレビやFMラジオを通してさんざん流れていた。 その全盛期に発売された彼らのライブアルバム「マジックカプセル」に、この「威風堂々」は収録される予定だった。 が、当時はエルガーの著作権が切れておらず、ロックに編曲したものをレコード化するなど許可できない、ということで実現しなかった。 レコード化されたのはそれから5年後、1984年のライブアルバム「平和組曲」だ。 この時も「威風堂々」のタイトルを使うことはかなわなかったらしい。 「平和組曲」とタイトルが変わってしまったこの曲だけは、1979年全盛期当時のライヴ音源でアルバムに収録された。 他は新しいライヴ音源だったのだが…。 (「Take It Easy」も1979年の音源だったら良かったのに…) なぜタイトル使用の許可が取れなかったかと言うと、エルガーの「威風堂々」は英国では国歌といってもいいくらい英国民に愛されている曲だからだそうだ。 もちろんオリジナルの「威風堂々」も素晴らしい。 だが、ゴダイゴの「威風堂々」もモチーフは借りているものの名曲中の名曲だ。 ロックというよりブラス・ロックと言った方がいいかもしれない。 ブラス・ロックと言えば… …そう、この「威風堂々」は間違いなく Chicago にインスパイアされている。 特に Chicago のデビュー曲「Question 67 and 68」にインスパイアされているのは間違いない。 何かのインタビューだったかと思うが、ゴダイゴは Chicago のようなサウンドを意識していたか目指していた時期があったそうだ。 ライヴアルバム「Magic Capsule」の収録曲は、ホーンズ・セクションを加えたライヴアレンジでスタジオ録音バージョンとは一味違っている曲も少なくない。 この「Magic Capsule」と「威風堂々」がゴダイゴの一つの頂点だったことは間違いない。 発売された当初は「Magic Capsule」をなんとつまらないアルバムだと思ってしまったのだが、今思うとこれが残っていて良かったと思う。 もし、ベスト盤を買おうと思うくらいなら「Magic Capsule」を買え!と言いたい。 しかし「威風堂々」はこの全盛期のライブアルバムに収録されなかった為、ファンのみが知っている名曲となってしまっている。 「威風堂々」が収録されているアルバム「平和組曲」のCDは既に入手困難だし、中古レコード屋を巡っても全盛期のアルバムのようには簡単に見つからない。 今となっては多くの人の耳に触れる機会が少なくなってしまっているのは非常に残念だ。 「威風堂々」を収録した2枚組ベストCDなんかもあったように記憶しているが、それも現在は入手は困難だろう。 そんなこともあり、あるお方に(半ば無理矢理?)聴かせたのだが…こういう時いっさいがっさい入っている iPod は便利…まず一言。 「これ凄い難しいんじゃない?」 はい、実にミュージシャンらしいお言葉。 たぶんその通りだと思う。 でも、演奏しているのはゴダイゴですからね。 しかもライヴ専門曲ですからね。 ごまかしなしだ。 |
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