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日本映画専門チャンネルで今月放映中。
随分久しぶりに観た。


ビートルズの「レット・イット・ビー」「ゲット・バック」を使用したことで話題になった作品だ。
カバーではない、オリジナルだ。
これが意外にマッチするというか、エンディングで「レット・イット・ビー」が流れるのはとても印象的だった。
が、これがなんと差し替えられているではないか。
著作権の問題で、DVD化に際しカバー曲に差
映画の印象がガラリと変わってしまった。
せめてもっとオリジナルに忠実なコピーを使用することはできなかったのか。


冒頭、ジョン・レノンが撃たれたニュースから、登場人物の一人、三津木五郎(古雅谷雅人)が1960年代を懐古するところから物語は始まる。
今観ると、さすがにこれは余計な気がする。
三津木五郎の回想で物語は始まるが、次第に物語のすみに追いやられ、結局、三津木五郎の実母の謎もあいまいなまま終ってしまう。
どうせあちこち手を入れて原作を変えているのだから、思い切って三津木五郎の視点で最後まで語る、くらいしても良かったのではないか。(ちょっと無理か?)


この映画でなんといっても存在感があるのが、岩下志麻。
映画の細部は忘れてしまっても巴御寮人の(良い意味で)怪演ぶりだけは印象に残るだろう。


そんなわけで、金田一映画でありながら、金田一演じる鹿賀丈志の印象がいまいちな気がする。
もったいない。


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